女の子の住んでいる森はママとパパの
愛のお花がいっぱい咲いています。
「大きくなったらなにになりたい?」とママが聞くから
「ママになりたい」と答えました。
「大きくなったらなにになりたい?」とパパが聞くから
「パパのお嫁さんになりたい」と答えました。
「ママとパパのどちらが好き?」とママが聞くから
「ママも好き」と答えました。
「パパとママのどちらが好き?」とパパが聞くから
「パパも好き」と答えました。

やさしい時間はゆっくり流れて
大きくなった女の子はママとパパの森を抜け出して
新しい森を探す旅の途中まいごになりました。
まいごの森は女の子の知らない花が咲く森でした。
嫌いな物も好きと言わなければならない森。
嫌いな人にもニコニコしなければならない森。
上手な嘘をつかないとお日さまが昇らない森。
好きな事を我慢しなければ雨がやまない森。

だけど女の子は歩き続けました。
泣かないでずっとずっと歩き続けたの。
そしてやっと女の子はまいごの森を抜け出して
新しい森を見つけました。
その森は「ずっとここにいてもいいよ」と言いました。
それから「ボクに嘘はつかなくてもいいよ」と言いました。
新しい森は女の子をぎゅっと包みました。
女の子はその森でこれからずっと暮していこうと思いました。

女の子の毎夜のお願いごとはささやか事。
-怖い夢とかにうなされても
目を開けたら
そこはいつもとかわらない
おだやかな毎日でありますように-

明日もきっといつものようにお日さまが昇ります。