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久しぶりに本を一気読みしたわ。 「全然大丈夫じゃないんですけど。」
いつもなら、本を読むと良い意味でも悪い意味でも 映画と同じで1週間くらい胸焼けするんだけど、 この本は胃に優しかった。 お粥みたいな。 ストーリーは「全然大丈夫」という映画の ヒロインの不器用極まりないキャラクターと まわりを取り囲む人間が淡々と描かれている感じで、 映画を見ていなくてもすんなり入ってくる。 学生のころの友人でこのヒロインくらい不器用な女の子がいた。 「自分」というものがない。 いや、「自分」がありすぎて不器用なのかもしれない。 だから回りの環境にゆらゆらと巻き取られつつも 異様な存在で居続けてしまう。 最初、その不器用さをフォローしたくて あれこれと世話を焼きつつ一緒にいた。 まるで母ちゃんのような気持ちがしていた。 だけどあたくしは社会人になってから 彼女とは一緒にいられなくなっていった。 一緒にいればいるほど、彼女はあたくしの存在に左右され、 無意識に飲み込んで消してしまいそうでこわかった。 でもそれはあたくしの思い込みと自意識過剰なだけで、 この本のヒロインのように、 あたくしは彼女を取り囲む回りの 1人に過ぎなかったんだなあと思う。 消すなんて大それたものではなかった。 むしろあたくしが彼女の無意識に 勝手ゆらゆらとゆらいでいただけなんだわと思う。 ホントに良い流動食的本だったわ。 すっきりしたもの。 人間関係に疲れるっていうのは、 常に自分を中心に考えているからで、 ちょっぴり離れたとこから見て、 「自分は相手を取り巻く回りの1人に過ぎない」と 思えば楽に生きられる気がする。 自分が特別だと思うから逆に飲み込まれて途方に暮れるのよ。 あと20年くらい生きたら、 悩んでる若者に胸をはって 「あなただけが特別ではないのよ。 なんにもできないしなんでもできる、 みなと同じ1人の人間に過ぎないのよ」と 言えるババアになりたい。 (焼酎の水割りをかたむけつつ) |