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いっぱいメシ食う元気な時のゼニは オレやオトウヤンが口にする 「え?それ芋だよ?」っていうもんもくっちゃうんだ。 満足するとコッチコッチ!と 布団まで家族を誘導して、 ほどよく汗をすってやわらかなタオルシーツの上を 端から端までころがりながら泳ぐ。 「はい!かあさんは頭なでるの! とうさんはお腹なでるの!わかった?」と かなりの姫様ぶりで命令。 オトウヤンとオレに同時に身体中をなでてもらうと、 安心して大の字になって寝はじめる。 アレルギーが出て具合が悪く食欲のない時のゼニは、 とにかくひたすらオレのヒザを追いかける。 すきあらば抱っこしたいんだってさ。 ご飯は食べたいけど食べられないから、 食べてるフリをして、 ただ口をモグモグさせている。 「食べないと病院かも」 「みんな食べてるからアタチもフリだけでも」 なんて小さな頭で考えとるのかしらね。 で、こんな日はわざと何度もお水の交換をさせられる。 二時間前に綺麗に洗い新しい水をあげたのに、 またその作業をさせたがる。 交換するまでじっと水のうつわの前で正座してんの。 具合の悪い時にオトウヤンも いちいちあれこれ世話をやかれたがるけど、 まさにアレなんだろうなあ。 猫は群れをなさない動物なんて聞いたことがあるんじゃが、 ゼニはもう群れまくりの蒸れまくり。 この人間くささが愛しくて、 しかもいつだってゼニは 「かあさんかあさんあのねんとね」で オレにビッタリだから心配なのさ。 かあさんがいなくなったらオトウヤンもゼニもどうすんだい? いや、いなくなる予定はないけどさ。 うん。みんないなくなっちゃだめ!うん。そうしよう。 そんなこと考えて、決意して、安心して眠る。
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