ゼニにいつものように「ごはーん」とねだられ、

キッチンに誘導された。

行ってみると、ゼニのお皿にはまだごはんが入っていた。

「まだあるじゃん・・・。」とゼニに言うが、

「ごはーん、ごはーん」と言い続けている。

「きれいに食べ終わったらまたあげるからね。」となだめて、

しばらく様子を伺うと、ゼニは食べずにじっとお皿をながめている。

別にごはんが古いわけではない。

「なんだろうなあ・・・」と思いながら、

引き続きゼニを観察する。

ゼニはオレの方を振り返り、また「ごはーん」と鳴く。

ためしに2・3粒だけお皿にごはんをたしてみた。

するとガツガツと食らい付いているではないですか。

すっかり食べ終えて満足してオレを見上げるゼニは、

少し笑ったように見えた。

ああ・・・そっか。

彼女はごはんがソコにある、ということにではなく、

「おかあやんがあたしにごはんをついでくれるの。」という行為に

愛情を感じているんだわ。

なんだ!この娘!かわいすぎではないか。

ネコにも心がしっかりあります。