ウチのゼニは食卓を囲む。

かならず両足をそろえてお行儀よく「ちょうだい」の視線を

オレと相棒にめいいっぱいそそぐ。

自分が人間だとおもっているらしく、

カルカンやカリカリをくわなくなってきた。

これではいけない!とあげないようにこころがけはじめた。

すっかり夕飯もたべおわってかたづけをはじめたら、

「なんでアタチにはなにもくれないのよ!」というように、

すねまくってコタツにひきこもってしまった。

風呂上がり、晩酌に生ハムとビールをたのしんでいたら、

ひょっこりでてきた。

また、「ちょうだい」の視線をメラメラおくってきている。

相棒がヒゲそりながら飲んでたので、

おもしろ半分でヒゲそりのにおいをかがせた。

なめた。

「ボクのおヒゲの味がわかるのはおまえだけだ」

喜ぶ相棒。

ゼニよ、ありゃ毒だからもうなめちゃだめ!

ねむりねこ。

そーーっとなでなで。

あ!みつかった!